2014年2月11日火曜日

タイ王国霊能紀行その3の⑩バンコクのデモの皆さん



2014年1月17日のロケである。

昨年の暮れから続くバンコクそーらんの舞台の一つであるセントラルワールドに近いラチャプラソン交差点の近くあるタイ屈指の5つ星高級ホテルであるFOUR SEASONS HOTEL(フォーシーズンズホテル)のCAFEで優雅にお茶している時に、外から大騒ぎのデモ隊の皆さんの音楽が聞こえたので、霊能芸能レポーターとしての使命を遺憾なく発揮して、脱兎のごとく外に走り出て、遠巻きでカメラを回したのである。

なんで遠巻きかつーと、口を開けてバカヅラして見てると、デモ隊の皆さんをめがけて、おばくだんを投げ込まれて巻き込まれる恐れもないではないつーことが昨今はだれでもわかるのであるが、そこはそれ大霊能者の象師匠であるから、霊能アンテナで、すでにこのとき察知していたわけである。

あたしの周囲にも、ビジネスでこのホテルを利用してるらしいタイ人の皆さんが数人、遠巻きにこの隊列を見物なされているのである。

まあ、なんである、タイでは新旧の財閥お金持ちが利権の奪い合いで、数年来、毎年のごとく大揉めに揉めているわけである。

今回は去年の暮以来、旧お金持ちの皆さんが元副首相のすてーぷさんてなおじさんを神輿に担いて、このおじさんが、きっかけであるたくしんさんを帰国させることを目論んだ恩赦法案強行採決に対する批判はともかく、最近ではどう考えても筋の通らないわけのわからなことを言って、わけのわからない大衆民衆衆生愚民貧民を煽って、せーけん奪還選挙妨害民主主義打倒てなことで、くーでたーを画策してるわけである。

まあ、タイにはざっくりとわけて、王族やそれの取り巻きを中心とする旧財閥大金持ちの皆さんと、ご商売企業経営でのし上がってきた新興財閥大金持ちの皆さんと、それ以外の、教育機構教育方法に問題があるために民主主義がなんであるかさえわからず、ものすごく簡単に洗脳扇動できるものすごくたーくさんの一般大衆びんぼー人の皆さんがおられるのである。

さらにその一般大衆びんぼー人の皆さんは、かつてビルマ政権下にあった北部の皆さんと、さらに地域的に農業が困難なために貧困層が多い上に、歴史的経緯から文化が中央部と異なる東北部と、そうではない南部の皆さんがおられて、根底にびんぼー人同士の対立もあるのである。

岡目八目対岸の火事であるあたしら観光客からみると、そのわけのわからない一般大衆びんぼー人の皆さんにとってはバラマキ政策と揶揄されても、貧困層救済、農村部振興、定額医療制度等の政策を掲る振興財閥たくしん派の現政権与党の方が有利であるわけである。

しかし、反対側の立場である野党第一党の民主党という名のもとに民主主義を否定する一連の行動をおこしている皆さんが、地盤である南部のわけのわからないびんぼー人の皆さんを口八丁と日当、弁当、コンサートてなことで集めて、まあ、一部報道では年初に30万人をちょーしにのせて、ばんこくふーさてなことをなされて、もめごとにしびれを切らせたぐんのお出ましを待っているわけである。

このてんやわんやがこのまま続けば、タイの経済を支える観光事業や海外の投資にも重大な影響が出て、旧財閥の皆さん自体も大きな痛手を招くことになると思うのであるが、それでもたくしんさんを中心とする新興財閥を一掃しないと、旧財閥の皆さんは枕を高くしてお眠りできないつーことであるわけである。

いや、あたしはどちらが悪い善いと言ってるわけではないのである。

タイ人口の大多数を占めるびんぼー人の皆さんにとっては、いろいろ問題はあれ民主主義の基本である選挙で選ばれた現政権のバラマキ政策の方が有利であるし、すてーぷさんのアジは支離滅裂であるのであるが、その自分にとって何が有利なのか、演説がいかに支離滅裂であるかも理解できないような教育水準を醸成している張本人である教育現場のインテリ層は、新旧財閥同様に、この一般大衆びんぼー人の皆さんに正しい教育を施すと、自分らのお気楽な生活が危うくなるので、そのような教育を施しているわけである。

つまり、タイに可及的速やか即刻必要切要なのは教育改革であるわけであるが、教育改革によって6千万の牛馬がトラやライオンになっては、新旧財閥インテリ層にとって非常に困ることになるのである。

てなことが、知人のタイ人から聞いたそーらんの原因のあれこれであるが、このよーに、いーろいろな事情が複雑に絡み合ってる上に、利権金権の奪い合いで新旧譲らず、バンコクは大混乱となっているわけである。

しかし、これが毎年の恒例行事みたいになってるせいか、庶民大衆は意外に冷めていて、デモの集会場やデモ隊の皆さんが通過する沿道では、デモ隊のユニフォームのTシャツや旗や帽子や笛などのデモグッズを売る露店が並んでいて、お祭りみたいに賑やかであるのである。

いや、べつにあたしは島倉さんのファンではないのである。

これ、大丈夫かねしかし。

にほんブログ村 写真ブログ 写真家へ 人気ブログランキングへ 写真でポン